大層なテーマですが、当然のごとく黒いノコギリはほぼ無視で、きれいな色のノコギリだけを熱く語ります。順序に意図はありませんが、何となくグループ分けしてあります。
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・色ノコのブリードについて
「きれいな色のノコギリ」と書くと長いので、以下「色ノコ」と略す。
ほとんどの種類は容易に産卵させることができます。
1.基本ノコセット
ケースの底にマットを数センチ堅づめ。その上に柔らかめの材を置き、マットをかぶせて押し固める。水分は全体に多め。
2.材産みセット
ケースの底にマットを数センチ堅づめ。その上にお好みの材を並べ、下の方は周囲にマットを指で押し入れ、上の方はふんわり雪が積もったようにかけます。♀が材の表面を這うたびに空間ができるような感じ。
一部の難関種を除き、ほとんどのノコは上記どちらかのパターンで産ませることができます。なんて言い切っちゃっていいのかしら。種類ごとに若干のアレンジを加えると尚よいでしょう。
1で言うならば材を完全に埋めるか、表面に出すかという点だけでも差が出てきますし、マット産みの傾向が強い種、たとえばファブリース、トカラ、アスタコ等は、材を入れずにマットだけのセットの方が産卵数は多いかもしれません。しかし♀の足場、幼虫の逃げ場所(けっこう親に食われる)などの意味で、私は必ず材を入れています。
材は柔らかめが基本ですが、パプキンが潜るようなフカフカの材は良くなく、ある程度の弾力は必要だと思います。マットは選択肢があるなら添加剤のあまり入っていない(幼虫が大きくならない)マットの方が良いです。粒子は細かい方がより良いですが粗目が少々多くても大丈夫です。
2は完全に材産みのノコをターゲットにしています。材産み種であっても、底に詰めるマットは一定の厚みを持たせた方が成績は良い気がします。
材は小さめのものを複数入れて表面積を増やした方がいいのか、大きいのをどーんと入れて材の大きさを♀に認識させた方がいいのか、迷うところです。
材の堅さも、種類によって使い分けた方が良いと思いますが、好みが分からない時はタイプの違う材を複数入れておけば間違いがないでしょう。
表面が乾燥しないように密閉性のある容器が好ましいと思います。
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・色ノコの魅力
1.色がきれい 光沢が強い 美しいフォルム 個性的な形
色彩的な魅力は誰もが認めるところ。フォルムについてはドルクスファンには申し訳ないが、オオクワガタが全くカッコいいと思えない私の言うことなので、軽く聞き流してほしいのだが、世界で一番美しい「形」のクワガタはアマミノコギリだと思う。(異論は認める)
ユミツノ系などはお世辞にもカッコイイとは思えないが、個性的である、という理由だけでつい累代を続けてしまう、そんな素晴らしいグループがノコギリクワガタなのです。
2.メスもきれい
ギラファの♀が台所に逃げ出した際に、奥方の悲鳴とスリッパの音を聞いたのは私だけではあるまい。
ヒラタの♀なんて全部同じだし。(重ねて言うがドルクスファンにケンカを売る気はない)
その点、色ノコの♀は素晴らしい。つやつや具合にうっとり。
3.小型でもきれい
腕不足で不幸にして♂が小さく羽化してしまっても、ありがたいことに色合いだけは変わらない。ジャワのオキピなんて短歯しか羽化しないが、縁日の屋台で若い女性が「かわいい!」と言って買ってくれたこともある。照明の加減もあってか浴衣姿は上戸彩くらいに見えた。
パラワンの60mm台なんて並べていたら、顔なじみの悪ガキ昆虫少年に「ツシマかと思った」と言われるのがオチである。
※画像について・WDと表記したもの以外は全てブリード物(過去の自己ブリード品)です。
大半がネットオークションに出品した画像の転用なので、自己ベストの個体ではないこともあります。 |
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ファブリース亜種タカクワイ Prosopocoilus fabricei takakuwai 産地・スラ諸島他
タリアブ産・83mm
成美堂からクワガタのムック本が毎年出ていて、バックナンバーをブックオフで見かけるたびに買っていた。ビジュアル的な狙いか表紙は色虫と決まっていて、ある年はこのタカクワイだった。
衝撃的に美しかった。色ノコに取り憑かれた瞬間だったかもしれない。
実物を手にするとやはり美しい。造形的にも完成していると思う。菌糸で簡単に大きくなる虫で、祖父江の鍬道楽さんは90mm近いオスを出している。当方では安いカワラ菌糸(バンブーインセクトの1.4L)を食わせて、なんとかアベレージ80mm超といったところ(2015年)。鍬道楽さんの血統も入っているので今後に期待したい。
これに比べて原名亜種はパッとしない。何ひとつ秀でた部分がなく、オオアゴも伸びにくいようだ。腹側を見れば区別は簡単につく。
マット産み傾向の強い種で、セットするとまずケースの底に産んでいき、場所がなくなったら仕方なく材に産んでいる感じがする。まめに採卵しないと数は伸びないかも。卵の期間が長くて2ヶ月を要したこともあった。雌雄の羽化ズレも必至なので、場所と時間に余裕のある人は2系統作るといいし、社交性のある人は仲間を作るといい。
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ウォレスノコギリ Prosopocoilus wallacei 産地・ハルマヘラ島など
ハルマヘラ産68mm
かつての珍品で、今でも野外個体の入荷は少ない。
カラーリングはやや異色、漆黒と黄ベリのコントラストが素晴らしいと思う。
体形もハスタートほどではないが、どっしり幅広、伸びたオオアゴが格好いい。
反面、短歯になるとものすごく格好悪いムシとなる。
菌糸が良く合い、我が家ではヒラタケ系の1リットル瓶でコンスタントに60mm台後半が出ている。最高で71mmまで出ていたと思う。
♀は一層つややかで、ウルシ塗りのようだ。この色と形はゲンゴロウを思わせる。
産卵は1の基本セットで良いが、ほぼ材産み種なので、2のセットでもいいかもしれない。
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トラグルス(原名亜種) Prosopocoilus tragulus tragulus 産地・ハルマヘラ島など
ガムコノラ山産、55mmくらい?(計測し忘れ)
黒化型・53mm ハルマヘラ島 ガムコノラ山産
上は通常色で、下は黒化型。黒化型といっても褐色のグラデーションでなかなか美しい。
種親はWD(野外個体)の♀2頭。同産地・同時入荷にも関わらず、上翅のカラーリングが違っていた。♂がいないのでそのまま持ち腹で産ませた。下は入手時の画像。
左の♀から出た♂は、全てノーマル色だった。(♂画像上)
右の♀から出た♂は、3割がノーマル色、7割が黒化型だった。(♂画像下)
また、
左の♀から出た♀は、全て左の画像と同じカラーリング。
右の♀から出た♀は、3割が親と同じカラー、7割が黒化型(真っ黒!)で驚いた。
WF1黒化型♀
♂が2タイプ、♀は3タイプが出たことになる。
興味深い結果で、黒化型の♂も♀も美しいと思ったが、飼育スペースの都合でどちらかに絞らなければと思い、ノーマルの系統のみを手元に残し、黒化型は全て手放してしまった。
今にしてみると黒化型の方が貴重に思えるし、累代を重ねて黒化型の出現率を100%にすることができるか試してみたかった。嘆いても仕方ないので、以下ノーマル色の♂について語る。
前胸のフチ取り、上翅が透けて後翅が見える姿は美しく、東南アジアのノコでは五指に入る美麗種だと思う。頻繁に「一番美しい」とか「世界屈指」と形容する私の指は、たぶん12本ぐらいあるのだろう。
初めて実物を見たのは、イリアン亜種の前ギネスホルダーさん宅へお邪魔した時、感動のギネス個体。
また、原名亜種の前ギネスホルダーさんに手持ちの幼虫をご購入いただいたこともあり、不思議とギネスに縁がある虫。(私がギネスに縁があるとは言っていない)
↑という話を載せていたら、イベントで「HP見ましたよ〜」と現ギネスホルダーさんに声をかけられた。と言うかいつも見る顔だった。世間は狭いですな〜
ブリードは容易。1の基本セットで問題ないが、マット産み性が強いのでその点を念頭に入れてください。メモを見ると300円パッキンケースで57頭回収とある。
マットによく合い、前ギネスも自作マットで出したとのこと。
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コルポラアル Prosopocoilus corporaali インドネシア ブル島
ブル島 70mm
カワラ菌糸1本目で17gを超え、これはイケル!と期待して1400ccへ投入。
しかし幼虫は上へ下へとグールグル・・・何度同じ失敗を繰り返せば学習するのか。俺は。
(ノコ系に菌糸を使う際は、よく寝かせて菌の勢いが弱まったものを使いましょう)
すっきりダイエットして平凡なサイズで羽化。
画像の♂は1リットル1本で仕上げたもの。これが一番マシだった。嬉しい黄紋型だし。
♀に偏ったので♂は3頭しか出ていないが、黄紋型、黒化型、茶色グラデーション型と分かれた。
長歯型は造形的にも素晴らしいと思う。かなり好きな虫。
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デキピエンス Prosopocoilus decipiens ジャワ島
好きな色ノコの中でも、特にフェチズムを覚える「形」がある。
体形はアーモンドみたいな丸っこい流線型で、そこから細長いオオアゴがひょいひょいと伸びて、それがそれぞれ個性的な形、というノコギリがたまらなく好きだ。すなわち上に紹介した5種がそう。
そう思っていたらビークワのノコギリ特集でも同一のグループとして扱われていた。ビソンノコギリ群と言うそうだが、ここではビソンとラフェルトを紹介していない。実は両種とも入手したことはあるのだが、どうにも好きになれなくてブリードしなかった。ビソンは根元の大きな内歯が嫌い。ラフェルトは体形とオオアゴのバランスが嫌い、カラーリングも大味。
下のハスタートも形が嫌いで一度累代しただけでヤメてしまった。(それは短歯しか出なかったからでは、というツッコミはやめてほしい)
しかしこの3種はいつか嗜好が変わったら再トライするかも。ブリードに失敗した訳じゃないんだからねっ!
そうそうデキピエンスの項目でした。
ブリード失敗しましたです。面目ございません。
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ハスタート Prosopocoilus hasterti moinieri マライタ島など
単体画像なし、集合写真からトリミング。
うーん何て格好悪いんだ。
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スペクタビリス Prosopocoilus spectabilis スマトラ島
48mm中歯
アジア最美麗種、とか上翅の美しさはノコギリ属ナンバーワン、等と言われる。
なるほどフチドリの繊細な模様はラコダールツヤみたいだ。♀も全く同じ。
過去に幼虫で全滅させているので、2014年は野外個体を入手。
普通の材ノコセットで簡単に産み、温度は結構高めでも問題なく、26℃を超えていたときもあったが初令〜2令で落ちることはほとんどなかった。
しかし・・・幼虫はカワラ菌糸以外の飼料を食わせると、ほぼ確実に死ぬ。
マットはもちろん、材に入れてもダメ。割り出しを3令まで待ってもダメ。
添加少なめのマットに、割り出しカスをかなり多めに入れてみたら、普通に食べて成長していたので、安心して♀の大半をそれに投入してみた(ようするに菌糸代をケチった)。
蛹室を作っていたので大丈夫じゃん、と思ったのも束の間、しばらくして見ると蛹室の中で溶けて死んでいるではないか。なんなんだこの虫・・・。
というわけで2015年は♂ばかり大量に羽化。当然中歯ばかり。体はそこそこ大きいので、オオアゴが伸びる条件が何かあるのだろう。
ちなみにマットだけで問題なく累代できている、という知人が複数おり、それはちょっとお高い2銘柄なのだが、自分で試してみるまで公表は差し控えたい。
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ゼブラ(原名亜種) Prosopocoilus zebra zebra 産地・フィリピン・パラワン島など
パラワン島Mtガントン産
2014年の年賀状用画像。干支にひっかけているつもりで、背景もゼブラストーン(Cristobaliteを著量に含むObsidian)であります。
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ゼブラ(ノブユキ) Prosopocoilus zebra nobuyukii 産地・ジャワ
ジャワ島 西ジャワ州 Mt.Halu産 52mm
毎年ワイルドがたくさん入ってきて、安いのでつい買ってブリードしてしまう。
しかしホンッ・・・トに長歯が出ない虫です。菌糸を食わせても幅広の短歯が出るばかり。
マットで1度だけ細身の長歯が出たことがあるが、50mmには届かなかった。
2013年にようやく画像の個体が出たので、満足して終了。
野外ギネス53mm、飼育ギネスは56mmだが、ビークワ編集部によると予想最大は60mmだそうです。
うーん・・・ルソンや原名亜種みたいな歯形にはならない亜種だと思うけどなあ。
56mmギネスの飼育記録読むと、9ヶ月かけて菌糸3回交換。横幅は極限まで来ているように見えるし、もしオオアゴがあと少し伸びても2mmくらい?2005年以降更新されてないし、難しい気がする。
1の基本セットで簡単に産ませることができる。
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ゼブラ(ルソンエンシス) Prosopocoilus zebra luzonensis フィリピン ルソン島
ルソン島ネバビスカヤカシブ産
長歯が出たら画像upします。
・・・なんてことを毎年言っていますが、今度こそ。(努力目標)
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ドルサリスノコギリ Prosopocoilus dorsalis dorsalis 産地 フィリピンなど
ルソン島 55mm
原名亜種です。ビークワギネスは57.8mmで、タリアブ島周辺の亜種hiromiiほどには大きくならない。
500ccマット1本で軒並み52mm以上が出て、最大は56mm。何かもう一工夫あればと思います。
控えめなツートンカラーで、黒&ワインレッドの渋い色調。♀はもちろん♂の光沢も素晴らしく、ウルシ塗りのようです。写真では魅力が伝わりにくい、ツウ好みの色ノコ。
ビークワの特集では、近縁種不明でラテラリスに近いかもとの記述だが、シルエットはファブリースにちょっと似ている気もする。
私とは相性がいいようで、初めて組んだセットが小プラケ1回で60頭以上採れて驚いた。ここ2年は基本セットであまり多く採れなくて、当時のメモを見ると「マット産み、プラケの側面に」とある。次回は気をつけよう。
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フルストルファー(原名亜種) Prosopocoilus fhrustorferi fhrustorferi ロンボク島
ロンボク島産 サイズ計測し忘れ
きれいだし、長歯形はとても格好いいと思う。反面、短歯になると非常に格好悪い虫。
多産系で(ノコは大体そうだが)、幼虫をたくさん育てようとした結果、短歯ばかりになってしまったお約束パターン。長歯はこれ1頭のみで、短歯8頭、メス20頭ぐらいだったかな。
3令幼虫の気性は荒く、ビン交換の際に噛み付いてくる。♂♀問わず。私の知る限り、このページに載せた種の中では最も強暴だ。ギラファよりも。カルコソマ(カブト)の幼虫を彷彿とさせるくらい。
私の指くらい噛みつかれたって屁じゃないけど、スカッと空振りしてそのまま自分の尻にガブリと噛み付くのには参る。汁がプシャアァ!と○▲□×・・・。
毎年野外個体がたくさん入ってくるし、とっとと累代終了。
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フルストルファー(ネルボルティ?) Prosopocoilus fruhstorferi neervoorti ?
フローレス島産 43mm
※ビークワや海外の資料を参照するとフローレス島産は亜種colfsiとなっており、neervoortiはスンバワ島の亜種となっている。亜種ネルボルティとして入手したが、フローレス島産であることは間違いないので、業者が混乱しているのかもしれない。
スンバワ島産の方がより小型で、国内へ入荷したこともあるようだ。さらにスンバワ島産をsumbaensisとして扱っていた人もいたようでますますややこしい。(sumbaensisは南に位置するスンバ島の亜種)
即売会で累代品があまりにも安かったので2ペア購入。「オマケしますわ」とさらに♀2頭をつけてくれた。多分これは「増やしてはいけない虫」だと直感が告げるが、悲しい貧乏性からやはり4セット組んでしまった。
せめてもの抵抗?としてケースはミニ、材は無し、マットは発酵の足りない自作マット。これなら産まんだろう。いやゼロというのも困るけど・・・。しかし10日後に見るとケースの底と側面にびっしり卵が。4セットとも。マット産みだったのね。
夏には野外品もドカッと入りすっかりやる気をなくし、カップにマットを適当に詰めてお約束パターン、チビ♂ばかりゾロゾロと羽化。画像は一番マシなやつです。菌糸に入れたらオオアゴはもう少し伸びるであろう。
小型亜種にも関わらず、この幼虫もガブリとくる系なのでご注意を。
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モーニッケノコギリ Prosopocoilus mohnikei
Mt.Gumitir East java サイズ未計測 WD
ビッダーズをだらだら閲覧。
モーニッケって、かっこいいし、きれいだなあ。野外品ペアがこんなに安く出ているぞ。ボタンぷちっ。
到着して即セット。数ヵ月後、、、ダメだあ〜全然産んでないや〜
・・・何年か後。
ヤフオクをだらだら閲覧。モーニッケって・・・(以下繰り返し)
最近のチャレンジで1頭だけ取れました。大事に大きめのビンに入れて、やがて羽化。なんだ♀かよ。しかも真っ黒でますますつまらん。
大陸のスピネウスやスプレブスとよく似ており、ビークワでも同じグループに分類されている。あ〜こりゃ難しいはずだわ。値段は1ケタか2ケタ違うけどね。
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ミラビリスノコギリ Prosopocoilus mirabilis 産地・タンザニア
タンザニア・タンガ州・Mtウサンバラ産 62mm
65mmぐらいまで羽化してたと思うが、イベントで売ってしまい画像がない。
非常にカッコよく美しく、3本の指に入る色ノコだと思う。この流線型は何となくコルベット・スティングレーを連想させる。日本のノコが好きな人ならば、一発で悩殺されることウケアイ。
カワラ食いだが、知人がマットで大きいのを羽化させていて驚いた。私などとは次元が違うとしか言いようがない。
材産みノコの代表格であり、2のセットを使う。ネット上では、材は乾燥気味が良いとか、やや堅めが良いとか、菌糸の生きている材が良い等の情報も目にしたので試したが、いずれもイマイチだった。やはり材はしっかり多湿状態で、柔らかめ。私はバクテリア材にして使っているがよく産む。マットは若干水分控えめがいいかもしれない。ケース内の多湿は保つ。♀が産みまくっている内に材は剥き出しになってくるので、乾燥しないようにする。温度はアジアの低地種よりはちょい低めが良いかも。
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サバゲノコギリ Prosopocoirus savagei 産地・アフリカ中部〜東部
Tombel,Cameroon産 50mm台後半
非常に良い虫だと思うがミラビリスほどの人気がない。
ワイルドは6月前後にミラビリスと一緒に入ってくることが多いが、ヘロヘロのことが多いので発生のピークはもう少し早いのだと思う。
最近のビークワではサベッジノコギリと表記されるようになったが、素直にラテン語読みでいいのに、と思う。定着している和名が変わるのは嬉しくない。だったらギラファはジラーファノコギリだし、hopeiはホープでしょと言いたいが、おそらく大人の事情があるのだろう。
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スペキュラリス Prosopoilus specularis
ケニア産 31mm
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ファベールノコギリ Prosopocoilus faber アフリカ西部
カメルーン・South West Province サイズ未計測
やや珍ノコだが野外品が安くなっていたので購入。動画
ブリードには多少のクセがあると言われるが、2のセットで問題なく採れる。材は柔らかめで、キメの細かいものがいいと思う。エノキカワラをバクテリア材にしたものを使ったらよく産んでいた。
♂は長歯よりも短歯の方が多く出た。
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アンティローペ Prosopocoilus antilope 産地・アフリカ西部〜中部
以下ユミツノ系3種、フォルケプスあたりに近い種なので、そちらにグループ分けした方がいいのですが、アフリカの虫というだけの括りで、ファベールの次に載せています。
フォルケプス、スクアミラテリスとの集合写真
赤一色ではなくグラデーションがかっていて、なかなか美しい虫。トカラノコと並べるとよく似ている。色だけね。
簡単に大量に産み、簡単に短期間で育つ。しかし絶望的に長歯が出ない。私だけか?
市場でも全く人気がなく、増やしていつも困っていたが、長歯が見たい欲望だけで3代続けて・・・ギブアップして終了。
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ナタールノコギリ Prosopocoilus natalensis アフリカ東部〜南部
タンザニア産 41mm
ハァ〜 長歯出ねエ 光沢も無エ
オクに出しても売れっこ無エ
手抜きして セットしても またまた爆産うれしく無エ
俺らこんな虫いやだ〜 こんな虫いやだ〜 累代やめるだ〜
累代やめたら銭コためて ワイルドのコロフォン買うだ〜
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フスクス Prosopocoilus fuscus アフリカ中部
アンティローペよりは長歯が出るかもと思いヤフオクで落札。出品者さんの話では、菌糸を食わせて体重さえ乗せてしまえば、長歯になるという。
セットを組んでみるも蒸れ死にしたようで、1頭も回収できず終了。いつか再トライしてみたい。
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オキピタリス(原名亜種) Prosopocoilus Occipitalis occipitalis 産地 フィリピン
ルソン島 ケソン州 General Nakar産 52mm
親の野外個体も長歯だったので、期待アンド気合いでブリード。気合いと言っても500ccビンに入れるのが関の山だが・・・出た出た、ぞろぞろと長歯ばかり。430cc以上の菌糸に入れた♂は全て長歯になり、マットでも細身ながら長歯。200cc菌糸でも中歯が出て↓他の亜種では考えられない。
41mm
50mmオーバーも2頭出たので、次世代はさらに上を目指したいところ。
光沢が強く黄色は鮮やか、美しさも一番かも。こりゃオキピはフィリピン産とヒデオだけやっておけばいいや、ってことで他の亜種を終了することに。
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オキピタリス(亜種アノエラ) Prosopocoilus Occipitalis ssp. anoella スラウェシ島北部
Palolo palu Sulawesi
入荷の野外品を見ると結構いいサイズの個体もいたので期待していたが、、、
ダメだあ〜こいつは。全て短歯になりました。腕のせいじゃないよ、うん。原名亜種やヒデオでは長歯が出ているので。。。
画像さえ撮らず、友人のイベント用に全て提供して終了。
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オキピタリス(亜種アステリクス) Prosopocoilus Occipitalis astericus ジャワ、スマトラ、ボルネオなど
過去2、3の産地をやって、2度ほど長歯が出ていた。たった2度かよ!
画像もあるはずだが見つからない。カネギエーテルの動画に映っているのでご参照あれ。
毎年たくさん入荷するオキピ野外品の大半がこの亜種だと思う。ほとんど30〜40mmぐらいの短歯ばかりで、飼育で長歯が出れば何とか40mmを越える感じ。色合いは淡くてキレイなのだけど。
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オキピタリス(亜種ヒデオ) Prosopocoilus Occipitalis hideoi シムルエ島
シムルエ島 48mm
ブラックヘッドと呼ばれる人気亜種。
430cc以上の菌糸に入れた♂はほとんど長歯になったので、そういう亜種なのか血統なのか。小型になると頭部の黒色は薄くなり、ブラウンヘッドぐらいになる。ヒゲソリの名前みたいですな。
♀はパッと見、他の亜種との差が少ないので混ぜてしまったらさあたいへん、という心配はご無用。ひっくり返して裏側をみれば一目瞭然、こいつは腹が黒いのであります。・・・腹黒い女とガングロ男の組み合わせ、人間だったらすげえ嫌だなあ。
オキピタリス全般に通じることだが、幼虫は容器入れ替えの際になかなか潜ってくれない。このヒデオは特に顕著で、プリンカップに入れると一番上というかフタの下にいつまでも滞在している。あちゃーダメかなと思ったがマットは消費しているようだしフンもたくさんして、そのままフタに沿って蛹室を作り羽化してしまった。知人に聞くとやはり同様だという。現地では倒木の下とかに生息しているのかなあ。
フタ下羽化では羽パカや羽化不全が若干出たので、やはりビンに入れた方がいいかも。マットとフタの間に空間があれば、あきらめて潜ってくれるようです。
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ラテラリス(亜種ロルキーン) Prosopocoilus lateralis lorquini スラウェシ島
スラウェシ島 サイズ未計測
なんでしょう、このパッとしない感。たいていこの手のノコは羽化してくると「ほほう」とか言って多かれ少なかれ感動の時間が来るものですが。。。大歯はコレのみで他は全て小歯。かと言って大歯形でも立体感がなくて光沢も無い、カラーリングも何となく見飽きちゃった気が・・・いやいや、きっと他の亜種を手にすれば私の考えも変わるのでしょう。機会があれば手を出したいと思います。
おとなしそうな顔つきに反してたいへん好戦的で、こちらの動画では自分より体長の大きいフルストルファーをガンガンにやっつけています。
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ラテラリス(亜種マイリーン) Prosopocoilus lateralis
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ラテラリス(亜種アダチ) Prosopocoilus lateralis
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ブルイジン(原名亜種) Prosopocoilus bruijni bruijni インドネシア・サンギール諸島(タフナ島)
タフナ島
ブルイジン、以前からやりたかったのだが、「そんな儲からん虫はやめときー」と人に言われて我慢していた。しかし友人Y氏の言葉「誰がなんと言おうと自分のやりたい虫をやる。高いとか安いとかは二の次」に勇気づけられ、ブルイジン4亜種を一気に揃えた。入手不可能なタフランダング島亜種を除いて。
ブルイジンなのでどれも問題なく爆産し、小さな容器であっという間に羽化。
やっぱり原名亜種が一番カッコいいね。
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ブルイジン(ルフルス) Prosopocoilus bruijni rufulus インドネシア・スラウェシ島
スラウェシ島 44mm
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ブルイジン(ペレンエンシス) Prosopocoilus bruijni pelengensis インドネシア・ペレン島
ペレン島産 37mm
前2亜種との明瞭な違いは、画像ではわかりづらいが前胸と頭部の赤みが強いこと。
特に前胸のヘリにかけて紅色のグラデーションが美しい。
この3亜種はほぼ同時進行し、同じマット同じ容器で育てたが、このペレン産が一番小さく、オオアゴの発達も悪い。
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ブルイジン(ボーマンス) Prosopocoilus bruijni bomansi インドネシア・スライヤル島
スライヤル島 Mt. Bontoharu 33mm
35mm
種親は安く入手したのだが、その後ビークワに飼育記が載ったおかげか、ヤフオクでの落札相場が一気に高騰。一時期はペア1万円を越えていた。早く起きろ、ばんばん産んで俺を儲けさせてくれーと予期せぬブルイジンバブルにウキウキしていたが、たっぷり1年以上休眠。なんだこいつ。
しかしまー適当に産んで適当に羽化。その時まだ親♂は生きていて、羽化後2年ほど生存したことになる。なんなんだこの虫・・・。
ブルイジンの中では最も小さく、いろいろと異色の存在。
頭部と前胸の模様は個体差もあるが、それぞれハートやクチヒゲに見えることが多く、ラブリィだ。
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スツラリスノコギリ Prosopocoilus sturalis 産地・インドシナ周辺
タイ産43mm
ワイモンノコギリという和名は言いえて妙。オキピなみに淡い肌色の上翅は美しいが、光沢が弱い点はマイナスである。マットによく合い、200ccカップ1本で長歯が簡単に出る。成長が早く、油断すると産卵セットの底で一斉蛹化のハメに遭う。♂でさえも。
休眠期間は長めで、冬に羽化した時は半年ぐらい寝たが、真夏に羽化した時は3ヶ月ほどで後食開始したこともある。
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カネギエーテル Prosopocoilus kannegieteri マレー・キャメロンハイランド
画像が見つからないので動画でご勘弁。
産まずに累代終了してしまった。この手の小型ノコって、F3F4ぐらいでいきなり産まなくなる気がする。
と、累代障害のせいにしてみる。
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ドリス Prosopocoiluc doris ベトナム
タムダオ産35mm
37mmまで出ています。大型だと思いますが、それでも短歯形。しかし内歯の形にちょっと変化が。
フエ産30mm
フエ産は一層美しい。別亜種になってもいいと思うけれど。
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ロメオ Prosopocoilus romeoi フィリピン
ミンダナオ島 サイズ未計測
もう少し大きいのがいたが、脱走して行方不明。
いずれジュリエットもブリードしてみたい。
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スペキオスス Prosopocoilus speciosus 南インド
インド ニルギリ 42mm
speciosusは「美しい」という意味らしい。シカ、ホソアカの方は納得できるが、ノコはそれ程でもないような気がする。いや好きな虫なんだけど。
カラーリングはいかにもインドらしい。ただブルメイに似ていると思っただけなのですが。
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アスタコイデス(カスタネウス) Pocoilus astacoides castaneus
産地・インド東部〜ベトナム北部
インド・マニプール産 51mm
タイ・ウイアンパパウ産 52mm
あまり大きくならない亜種でオオアゴの湾曲も弱い。ただし光沢は強く赤色も鮮やかで美しい。
2産地同時進行していたが明瞭な違いは分からなかった。図示した2個体は内歯の付き方が違うが、地域変異というより個体差のようです。全く逆のパターンもあるようで。
この2産地は絶やしてしまったが、機会があれば原名亜種やカルベイもやってみたい。
アスタコイデスを産地別に集めだすようになると、病膏肓というか変人きわまれりと言う他ない。
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アスタコイデス(ブランチャード) Prosopocoilus astacoides blanchardi モンゴル、中国、韓国、台湾
台湾 南投懸 愛郷 52mm
アスタコの中では色が淡く、特に台湾産は明るいベージュ色でオキピタリスみたいな色合い。
なかなか美しいが、光沢はイマイチなのでインドポルトンより容姿は劣るかな。
古い和名というかベテランの人はフタテンアカと呼ぶ。赤くないし2つの黒点もあまり目立たないんですが。
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ポルトン Prosopocoilus astacoides poultoni ミャンマー インド
ミャンマー カチン 49.5mm
インド 西シアン県47mm
以前は独立種扱いだったが、最近の分類ではアスタコイデスの亜種に格下げとなってしまった。
ポルトンノコギリで呼び慣れているので今後も私はそう表記しますが。
しかしまー頭部の突起とか見る限り紛うことなくアスタコイデスであります。
内歯が根元近くで大きく発達し、これほど格好いい小型アスタコは他にないと思う。
稀少なインド産は体色が淡く、いっそう高貴な感じがする。
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アマミ(リュウキュウノコギリ原名亜種) Prosopocoilus dissimilis dissimilis 鹿児島県奄美諸島
奄美大島産77mm
かつて私は国産離島ノコはやらない、と決めていたのだが、友人I氏から幼虫を押しつけられてありがたく頂戴してスタート。そのへんにあったビンに、他の虫の食いカスとか適当に詰めた。その後も全交換なんて一度もせず、その都度適当に継ぎ足し。いつのまにか羽化していたので取り出してみたら、で、でけ〜。サイズを測ったら77mm、76mm、75mmだった。本土ノコをマッチョにしたような形も超絶かっこいい。こりゃ次もやらなくちゃね、真剣にやったら80mm出ちゃうだろ絶対、と次世代はマットをまめに全交換。羽化したのを測ったら72mm、71mm。。。
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トカラ(リュウキュウノコギリトカラ列島亜種) Prosopocoilus dissimilis elegans 鹿児島県トカラ列島
悪石島66mm
「アマミ気に入ったならトカラもどうですか〜成虫で送りますよ」とI氏、ついでにポルトンとインドのアスタコも送ってくれるという。
到着してウキウキ開封。えーとこれがトカラでこれがアスタコ?・・・全部同じに見えるのだが・・・3種とも極小サイズ、同じ形、同じ色。「すんまへん、産卵セットのまま羽化しましたわ」・・・あーはいはい。過去にも50mmのギラファ、メタリ♀より小さいCy.ムニスゼッチ、♂♀判別不可能なピンギスとかいろいろ送ってくれてますからね、今さら驚きませんが、ネタ的に面白いので、次にそんなのが来たら画像を撮ってネット上に晒してやろう。
中之島65mm
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オキノエラブ Prosopocoilus. dissimilis okinoerabuanus 沖永良部島
沖永良部島 知名町 大山 56mm
上翅オレンジ、頭部胸部は赤色のツートンで、光沢も強く、なかなかきれいな虫だったが、まあ琉球ノコはトカラとアマミだけやっとけばいいかな〜という平凡な思考のもと、累代終了。
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ハチジョウ
だ、だめだ、、、元々こんな虫だけど、オオアゴがさっぱり伸びない。
チンチクリンで格好悪いし色は真っ黒だ。
(私の場合、「色が黒い」というだけで虫の査定ポイント100点満点中50点はマイナスとなる)
近所のショップに捨て値で売っ払って累代終了。画像もナシ。
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ノコギリ(本土ノコギリ) Prosopocoilus inclinatus inclinatus
私の住む地域では生息数も多く、その気で頑張ればひと夏で3ケタ採ることも難しくない。
小歯(当地ではピンノコと呼ばれる)よりも大歯(水牛)の方が多いが、65mmを超える個体は少ない。全体の1割にも満たないと思う。過去最大は68mmで、デケー!と思って測っても68mmどまり、この壁を破れないでいる。岐阜県西部産の69.5mmより横幅は太かったので、幅と湾曲に持っていかれてしまうタイプなのかも。目標は地元産70mmなので、そんなのが採れたら画像をupします。
代わりにこんな変わった目をしたノコの画像を。
愛知県岡崎市産
コラじゃないです。動画もどうぞ。
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ヤススケ Prosopocoilus yasusukei スンバワ島
西山保典氏に献名された小型ノコだが、ビークワ等ではスンバワノコと表記される。おそらく大人の事情が・・・(←しつこい)。
小さく、不細工な形。しかしこのツヤツヤ感は堪らない。個体差があるのかもしれないが、上翅の黄紋もきれいだ。我が家では♂も♀も全て黄紋が現れた。
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フォルケプス Prosopocoilus forceps
Mt.Kurinci West-Sumatera
ある日突然、ユミツノ系をやろう!と思い立ち、フォルケプスを皮切りに6種ほどいろいろ揃えた。
おそろしく多産で、小プラケにも関わらず80頭ぐらい産みやがった。プリンカップに移していくのがだんだん面倒になり、後半は800ccビンに6頭ずつ突っ込んでいた。数ヶ月のちビンを開けてみると、丸々太った幼虫が各ビンに1頭ずつ、すべて♂。ノコって共食いするんだな〜と教わりました。
羽化してきた個体は中歯と短歯に分かれたが、短歯の方がユミツノっぽくていいな〜と思った。思っただけでとっとと累代終了。
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スクアミラテリス Prosopocoilus squamilateris インドネシア
東カリマンタン産
ユミツノ(個人的)ブームの時にI氏から頂きました。小さな小さな虫で、上翅のフチに微毛が生えていてなかなか愛らしい。2代ほど続けたと思うが、なんとなく飽きて累代終了。
近年は野外品の入荷もないと思うので、今持っていたら珍品扱いで結構売れるんじゃないかな〜と少々悔やんでいる。
・好きな虫は末永く累代しよう。←これは当たりまえ
・好きじゃない虫も、オカネの匂いがしたら頑張って累代しよう
大きい虫だといろいろ制約も多いけれど、小さい虫なら根気だけだからね。
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スペンスノコギリ(原名亜種) Prosopocoilus spencei spencei インド北東部〜ミャンマー北東部
ミャンマー・カチン 右49mm 左は短歯形
中歯は存在しない?長歯と短歯に分かれたが、どちらも格好いい。長歯はひねりが加わって湾曲した感じ、短歯は内歯の付き方が他のユミツノ系とはひと味違う。
いい虫だけど、累代終了しちゃいました。大きくなるという亜種マンディブラリスもやってみたいですね。
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パリーノコギリ Prosopocoilus parryi 産地・インド
先ほどから黒い虫ばかりで、色虫屋らしくない。ちょっと形が変わっているという理由で手を出しているので、色モノというかキワモノ的なノコギリという感がある。特にこのパリーは何となくドルクスっぽくて気に入らない。という訳でセットせずに終了。(本当は忙しくて放置していたら乾燥死しただけ)
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ブッダ(原名亜種) Prosopocoilus buddha buddha インド北東部〜タイ
タイ ウィアンパパウ 52mm
友人のY氏はカブトもノコも大好きで多種手がけているくせに、妙なフェチズムの持ち主で
・ゴロファは手が長いのがキライ。クラビゲールぐらしかやっていない
・ブッダはオオアゴが非対称なのがキライ。左右均等な亜種ならやってもいい
と言う。俺的にはさらに左右アンバランスなスラウェシ産とかやってみたいのに。
このタイ産は種親(野外個体)では非対称性はイマイチだったが、F1で画像の♂が出て大満足。ハァ〜これで赤かったりツートンカラーだったら素晴らしい虫なのにナー。
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ノズ Prosopocoilus nozui ルソン島
南カマリネス州産 19mm
これぞ珍ノコ中の珍ノコ。ブリード見事に玉砕です。
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デンティクラトゥス Prosopocoilus denticulatus ベトナム北部、中国(海南島)
ベトナム産38mm
海南島産44mm
黒いノコギリは好きではないのだが、ベトナム産が安かったのでブルイジンを買うついでに購入。
届いてみるとやはりパッとしない虫で、はぁ〜セットするの億劫だなあ。。。
その翌週、関西の虫友宅へ遊びに行ったのだが、「せっかく遠くから来てもらったので・・・いい虫あげますわ、海南島のデンティクラトゥス!小さいノコ好きだったでしょう」「・・・あ、ありがとう(汗)」
縁があったのだとあきらめて両者ともセット。海南島産の方は多めに採れたので幼虫をヤフオクに出品、パッとしないノコですがとの説明文にも関わらず想定外の高値で落札いただきました。皆様に感謝感謝でございます、と手のひらを返す私なのでした。
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ルマウィ Prosopocoilus lumawigi
恥ずかしくて画像は載せれない。
大きいのが出たらupする。
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ミスティクス Prosopocoilus mysticus スマトラ島
スマトラ島産 サイズ未計測
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ロンボク島産103mm ドリスとTwo shot
最後を飾るのはギラファです。世界最大のクワガタ、ノコギリ属の王様。でも色虫屋としては邪道の扱いです。しか〜し、夏のイベント用には不可欠なので、飼育スペースを占拠するのをガマンして毎年増やしています。以前はフローレス島産をやっていた(実はダイスケも)。でも♂は1年で出てこないんですね。2Lビン使っても106mmまでしか出ないし、3Lなんて使えない。で、なんとなく始めたロンボク島産、確かに幼虫の頭は小さいし、最大で103mmまでしか出なかったけど・・・羽化が早い!ちょうど1年1化で回していける。これは重要なことです。今は1.4L菌糸ビン2本でかえしている。90mm台半ばから100mm止まりだけど、コスト的にはフローレスの半分くらいの気分です。95mmぐらいではフローレスだとオオアゴの湾曲は弱いけど、ロンボクだとしっかり曲がっています。イベント用ならこれで十分。
(実はスマヒラもやっている。ドルクス嫌いと言いながら。)
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